2026年10月1日
工事写真がお金を守る。追加工事の証拠の残し方
写真は「思い出」じゃなく「証拠」
現場の写真、どんな時に撮っていますか。
「きれいに仕上がったから」「お客様に見せたいから」という理由で、完成後だけ撮っている方も多いと思います。もちろんそれも大切なのですが、実はお金の面から見ると、もっと大事な役割があります。
それは「証拠」としての写真です。
工事の途中で「思ったより傷みがひどかった」「下地から直す必要があった」ということは、よくあります。こうした追加の作業は、正当な理由があっても、あとから口頭だけで説明すると、お客様に納得してもらいにくいことがあります。「言った・言わない」のすれ違いになれば、追加分の請求をあきらめてしまう社長さんも少なくありません。
その結果、本来もらえるはずだったお金が、利益からまるごと消えてしまいます。
写真があると、何が変わるのか
施工前・施工中・施工後の写真があれば、状況を言葉で説明しなくても、見せるだけで伝わります。
- 「ここまで腐食が進んでいた」という下地の状態
- 「予定になかった補修が必要だった」という施工中の様子
- 「最終的にここまで仕上げた」という完成の状態
これらが並んでいれば、追加工事の請求書に添える資料として、とても説得力があります。お客様側も、写真で状況を確認できれば、納得しやすくなります。
また、引き渡し後にクレームのような形で連絡が来た場合も、当時の写真があれば「この時点ではここまで対応していた」と事実をもとに話ができます。感覚的な言い合いにならずに済むのは、社長さんにとっても、お客様にとっても安心材料です。
つまり写真は、お客様を守るだけでなく、工務店側の正当な利益を守るものでもあるのです。
今日からできる、撮り方のルール化
難しい仕組みは要りません。決めるのは次の3つだけです。
1. 撮るタイミングを決める
「着手前」「気になる箇所が見つかった時」「完成後」の最低3回は撮る、とルールにしてしまいましょう。特に「思っていたのと違った」箇所は、見つけた瞬間に撮るのがポイントです。あとから撮り直すことはできません。
2. 同じアングルで撮る
可能であれば、施工前と施工後で同じ位置・同じ角度から撮っておくと、変化がひと目でわかります。特別な機材は不要で、スマホのカメラで十分です。
3. 現場ごとにフォルダを分けて保存する
スマホの写真アプリで、現場名や日付でフォルダを分けておくだけで構いません。あとから「あの時の写真」を探す手間がなくなり、請求書や見積書に添付する時もすぐに見つかります。
これだけで、追加工事の説明にかかる時間も、お客様との行き違いも、ぐっと減らせるはずです。
まとめ
- 施工前・施工中・施工後の写真は、追加工事の請求根拠になり、トラブル防止にもつながります
- 「撮るタイミング」「アングル」「保存方法」の3つだけ決めれば、今日からルール化できます
- スマホと現場ごとのフォルダ分けで十分。特別な道具は必要ありません
まずは次の現場から、着手前の一枚を撮ることから始めてみませんか。