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下請け仕事、無理に切らずに元請けへシフトする現実的な手順

下請け仕事、無理に切らずに元請けへシフトする現実的な手順

下請けを切れない社長は、決して弱くありません

「元請けで、地域密着でやっていきたい」と思っても、下請けの仕事を今すぐ切るのは現実的ではありません。下請けの仕事には、毎月まとまった金額が決まった時期に入ってくるという安心感があります。それを手放してしまうと、次の仕事が取れるまでの間、生活も会社も持ちません。

大事なのは、「下請けか元請けか」を一気に選ぶことではなく、両方を抱えながら少しずつ配分を変えていくことです。今日は、その具体的な移り方をお話しします。

まずは「空いている日」を数えてみる

下請けの仕事は、元請け会社の都合で入ってきます。忙しい月もあれば、ぽっかり予定が空く日もあるはずです。

まず1週間、自分のスケジュールを見直してみてください。下請けの現場が入っていない日が、月に何日あるでしょうか。「暇な日」ではなく「自分の裁量で使える日」だと考えると、そこが元請け仕事を育てる時間になります。

この空いた日を、休むためではなく、地域の小さな工事のために使う。これが両立の出発点です。

空いた日は、地域の小さな工事から埋める

いきなり大きなリフォーム案件を元請けで取ろうとすると、下請けの仕事とぶつかって両立できなくなります。まずは、半日〜1日で終わる小さな工事から始めましょう。

  • 網戸の張り替えや建具の調整
  • 水回りのパッキン交換、簡単な水漏れ修理
  • 外壁や雨どいの小さな補修
  • ちょっとした棚の取り付けや修理

こうした仕事は単価は大きくありませんが、自分の商圏(だいたい半径1.5km、5000世帯くらいのエリア)のお客さんと直接つながれる、貴重な入口になります。下請けの現場が空いた日にだけ入れていけば、無理なく両立できます。

「小さな工事」を次につなげる

小さな工事を受けたら、そこで終わらせないことが大切です。工事のあと、「他に気になるところはありませんか」と一声かける。名刺やチラシを渡す。この積み重ねが、次の「屋根の工事もお願いしたい」「知り合いが困っている」という声につながっていきます。

小さな工事を1件やって終わり、ではなく、そのお客さんが将来また声をかけてくれる「OB客」になる。ここまでできて、初めて元請け仕事の土台になります。

比率は「数字」で管理する

両立をなんとなく続けていると、いつまでも下請けの比率が下がりません。おすすめは、月ごとに「下請けの売上」と「元請けの売上」を分けて記録しておくことです。細かい経理ソフトでなくても、ノートや簡単な表で構いません。

  • 今月、下請けの仕事は何件・いくらだったか
  • 今月、元請け(地域の小さな工事含む)は何件・いくらだったか

これを3ヶ月、半年と見ていくと、元請けの比率が少しずつ増えているかどうかが目で見てわかります。増えていなければ、空いた日の使い方を見直すサインです。逆に増えていれば、それが自信になります。

下請けを減らすタイミングの目安

元請けの仕事だけで生活と会社が回るかどうか、これは会社によって状況が違うので断定はできません。ただ、目安として、元請けの売上が安定して増え、下請けを1件断っても資金繰りに困らないと感じられるようになってきたら、下請けの仕事を少しずつ減らすタイミングです。

無理に「今月で下請けはやめる」と決めるのではなく、下請け会社からの依頼が来たときに、少しずつ「その日は埋まっています」と断れる回数を増やしていく。これくらいのペースで十分です。資金繰りに不安があるうちは、焦って下請けを切らないことをおすすめします。

まとめ

  • 下請けをいきなり切らず、空いた日から地域の小さな工事を始める
  • 小さな工事は単価より「つながり」を作る入口と考える
  • 工事後の一声かけで、OB客・紹介につなげる
  • 下請けと元請けの売上を分けて記録し、比率の変化を数字で見る
  • 元請けの仕事が安定してきたら、少しずつ下請けを断る回数を増やす

まずは今週、自分のスケジュールに「空いている日」が何日あるか、数えるところから始めてみてください。