小さな工務店の
集客ノート

JibuLabo(ジブラボ)のブログ | 毎日1本ずつ増えます

OB客の小工事が、実は資金繰りの一番の味方です

OB客の小工事が、実は資金繰りの一番の味方です

「今月、いくら入るか」が見えていますか

大きなリフォーム工事は、たしかに売上として大きく見えます。ですが、材料の仕入れが先に出ていき、完成まで数週間から数ヶ月かかり、入金はさらにそのあと、ということも珍しくありません。工事中はずっと、お金が「出ていくだけ」の状態が続きます。

一方で、OB客からの網戸の張り替え、蛇口の交換、ちょっとした建付け直し。こうした3万円〜10万円くらいの小さな工事は、当日か数日のうちに終わり、その場で集金できることも多いはずです。

売上の金額だけを見ると、小工事は「小さい」ように見えます。でも資金繰り、つまり「今月いくら入って、いくら出ていくか」で見ると、話は変わります。小工事は入金までの日数が圧倒的に短いのです。大きな工事の入金を待つあいだの「つなぎのお金」として、小工事の積み重ねはとても頼りになります。

なぜOB客だと、小工事が回りやすいのか

初めてのお客さんに小さな工事を頼まれても、見積もり・現地調査・信頼関係づくりに時間がかかり、割に合わないことがあります。

でもOB客なら話が早いです。過去に工事をした家の間取りも、水回りの位置も、だいたい頭に入っています。信頼関係もすでにあるので、電話一本、LINEひとつで「じゃあ来週見に行きますね」と話が進みます。見積もりの手間も少なく、着工から完了までのスピードも上がります。

つまりOB客の小工事は、「早く終わって、早く現金になる」仕事の代表格です。地域密着で工事を重ねてきた工務店ほど、この土台を持っています。

今週やること 小工事の「棚卸し」

今週、次の2つを紙に書き出してみてください。

①過去2〜3年のOB客リストを見返す

顧客台帳や請求書の控えから、工事をしたお客さんの名前と住所を一覧にします。すでに管理しているなら、それを開くだけでかまいません。

②「そろそろ困っていそうな箇所」を思い出す

網戸、パッキン、建付け、外壁のコーキングなど、経年で不具合が出やすい部分を、お客さんごとに思い出してメモします。全部を思い出せなくても大丈夫です。5件でも10件でも、今わかる範囲で十分です。

このリストができたら、次にやるのは「困りごとはありませんか」という、ごく普通の一声です。売り込みではなく、点検やあいさつのついでで構いません。この積み重ねが、来月・再来月の入金につながっていきます。

小工事だからこそ、値引きしない

小さな工事ほど「これくらいのお金だから」と値引きしてしまいがちですが、ここは踏みとどまりたいところです。移動や見積もりにかかる手間は、工事の金額の大小にかかわらずほぼ同じだからです。小工事の利益をきちんと確保することが、資金繰りを支える力になります。

金額を伝えるときは、内容と一緒に「なぜこの金額か」を一言添えるだけで、値引きの相談は減っていきます。

お金の見通しは、一人で抱えなくていい

小工事による入金と、大きな工事の支払いのタイミングを重ねて見ていくと、月ごとのお金の波がだんだん見えてきます。この波の読み方や、手元にいくら残しておくべきかといった判断に迷ったときは、税理士に相談してみるのも一つの方法です。制度や数字の見方は変わることがあるので、最新の情報は税理士や窓口で確認してください。

まとめ

  • OB客からの小工事は、入金までの日数が短く、資金繰りの助けになる
  • OB客だからこそ、見積もりから完了までがスピーディーに進む
  • 今週、OB客リストと「困っていそうな箇所」を書き出してみる
  • 小工事でも値引きせず、利益をきちんと確保する
  • お金の波が見えてきたら、税理士に相談してみるのも一つの手

小さな工事の積み重ねが、実は一番手堅い資金繰りの土台になります。