2026年9月17日
道具や車はリース・ローン・現金、どれがいい?
新しい道具や車を買うとき、多くの社長さんが真っ先に気にするのは「金利」だと思います。もちろん金利は大事な数字ですが、それだけで決めてしまうと、あとで「お金が足りない」に直結することがあります。今日は、リース・ローン・現金一括の3つを、金利ではなく「手元のお金がどう動くか」という資金繰りの目で整理してみます。
まず、比べる基準を「金利」から「手元のお金」に変える
工務店の経営で一番怖いのは、赤字よりも「手元の現金が尽きること」です。黒字でも、材料費や外注費が先に出ていき、入金は後という工事の性質上、お金は簡単に足りなくなります。道具や車の買い方を選ぶときも、「総額でいくら得か」より「今月・来月、手元にいくら残るか」を先に考えるほうが、実際の経営には効きます。
一括払い:総額は安いが、その月のお金が一気に減る
現金一括は、金利がかからない分、総額では一番安く済むことが多い方法です。ただし、その月にまとまったお金が出ていくため、繁忙期前の材料費や外注費の支払いと重なると、手元資金が一気に薄くなるリスクがあります。買う前に、その月と翌月の入出金の見通しを確認してから決めたいところです。
ローン:月々の負担を抑えつつ、資産として持てる
ローンは、支払いを毎月に分けられるので、一度に出ていくお金を抑えられます。道具や車は自社の資産になり、返済が終われば負担もなくなります。気をつけたいのは、返済期間と実際にその道具・車を使う期間がずれていないかという点です。数年で買い替える予定の道具を長期ローンにすると、古くなった道具の支払いだけが残る、という状態になりかねません。
リース:手元資金は一番残るが、総額は割高になりやすい
リースは、まとまった出費がなく、月々の定額だけで済むため、手元資金を一番残しやすい方法です。車検や税金なども込みになっているプランが多く、事務の手間も減ります。一方で、総額で見るとローンより割高になりやすく、途中解約がしにくいという制約もあります。「今月のお金を残したい」ときには強い選択肢ですが、長く使うほど割高感が出やすい点は覚えておきたいところです。
選ぶときの3つの物差し
- その支払い方法で、手元のお金はどれだけ残るか
- 毎月の支払いは、売上が少ない月でも無理なく払えるか
- その道具・車を使う年数と、支払いが終わるまでの年数は合っているか
金利の比較表だけで決めず、この3つを自社の状況に当てはめて考えると、判断がぶれにくくなります。
迷ったら、資金繰り表で試算してから決める
一番確実なのは、実際に買った場合の入出金を、簡単な資金繰り表に書き込んで試算してみることです。一括なら「その月にドンと減る」、ローンやリースなら「毎月少しずつ減る」を、数ヶ月分並べて見るだけで、自社の手元資金に無理がないかがはっきりします。細かい税務上の扱い(経費にできる金額やタイミングなど)は制度によって変わるため、大きな買い物の前には税理士や金融機関の窓口に相談し、最新の情報を確認することをおすすめします。
まとめ
- 道具や車の買い方は、金利だけでなく「手元のお金の減り方」で比べる
- 一括は総額が安い分、その月の出費が大きい
- ローンは毎月の負担は軽いが、使う年数と支払い期間のズレに注意
- リースは手元資金を一番残せるが、総額は割高になりやすい
- 迷ったら資金繰り表で試算し、税務的な判断は税理士に相談を
大きな買い物ほど、決める前の数分の試算が、あとの安心につながります。