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確定申告で慌てない。月10分の12ヶ月習慣

確定申告で慌てない。月10分の12ヶ月習慣

年に1回の苦行は、なぜあんなに苦しいのか

確定申告の時期になると、机の上に1年分の領収書とレシートが山になって、頭を抱えている社長さんも多いのではないでしょうか。

これは、決して社長がだらしないからではありません。1年分の記録を年に1回でまとめてやろうとしているから、苦しくなるのです。1ヶ月分の作業を12倍にして、しかも締め切り直前にやっているようなものです。

これを、月10分×12ヶ月に分けるだけで、負担はぐっと軽くなります。今回は、その分け方を具体的にご紹介します。

月10分でやることは3つだけ

毎月やることを増やしすぎると続きません。まずはこの3つに絞りましょう。

1. 領収書・レシートを1つの箱や封筒にまとめる

月ごとに封筒やクリアファイルを1つ用意して、そこに入れるだけです。分類や仕訳は後回しでかまいません。「捨てない・失くさない」ことが月内の目標です。

2. 今月の売上を1行メモする

いつ・誰から・いくら入ったかを、手帳やスマホのメモに1行書くだけです。請求書の控えがあれば、それを見ながら書けば数分で終わります。

3. 外注費・材料費の支払いを1行メモする

職人さんへの支払いや材料の仕入れも、金額と相手先を1行書いておきます。あとで「これは何の支払いだったか」と悩む時間が、これだけでなくなります。

この3つを毎月の「お金の日」に10分だけやる。それだけで、年末に山になる作業の8割は減らせます。

12ヶ月のカレンダーにしてみる

月ごとにやることを決めておくと、忘れにくくなります。

  • 毎月:領収書を封筒に入れる/売上メモ/外注費メモ(合計10分)
  • 3・6・9・12月:封筒の中身をざっくり見返して、抜けている月がないか確認(5分プラス)
  • 11〜12月:1年分の封筒を並べて、税理士に相談する準備をする

こうして四半期ごとに軽く見直す仕組みを入れておくと、1月に一気に慌てることがなくなります。

記録は「材料」。仕分けや判断は専門家に

ここで大事なのは、社長がやるのは「記録を残すこと」までで十分だということです。何が経費になるか、どう仕分けるか、といった申告の実務判断は、税理士に任せてよい部分です。

社長が1行メモと封筒をきちんと積み重ねてくれていれば、税理士側の作業もスムーズになり、相談の質も上がります。逆に、記録がバラバラだと、専門家でも整理からやり直すことになってしまいます。

なお、税金の制度や控除の内容は変わることがあるため、最新の情報は税理士や税務署の窓口で確認するようにしてください。

まとめ

  • 確定申告がつらいのは、1年分をまとめて年1回でやろうとするから
  • 月10分、「封筒に入れる・売上メモ・外注費メモ」の3つだけを習慣にする
  • 3ヶ月ごとに見返す仕組みを入れると、抜け漏れに早く気づける
  • 記録を残すのは社長の仕事、仕分けや判断は税理士に相談してよい
  • 制度は変わるので、最新の情報は税理士や窓口で確認する

来月の「お金の日」に、まずは封筒を1つ用意することから始めてみてください。