2026年9月10日
OB客への季節のお便り、売り込まずに再依頼を生む書き方
新規より、OB客のほうが早い
チラシを配って新しいお客様に出会うのは、工務店にとって大事な仕事です。ただ、正直なところ時間もお金もかかります。会ったこともない方に「信頼できる工務店です」と伝えるところから始めなければならないからです。
一方、OB客(過去に工事をしたお客様)は、すでに一度あなたを選んで、仕事ぶりを見ています。信頼はゼロからではなく、積み上がった状態からのスタートです。ここに定期的に顔を出し続ければ、次の小さな修理も、ご近所への紹介も、新規のチラシより早く生まれやすくなります。
売り込まない「お便り」でいい
ここで大事なのが、「お便り」は営業のチラシとは違うという点です。工事の案内や「今なら◯◯円引き」といった売り込みを入れると、とたんに読み手は身構えてしまいます。
お便りに書くのは、次のような内容で十分です。
- 最近の現場や作業の様子(お客様の名前・住所などは伏せて)
- 季節の暮らしのちょっとした困りごとと、その対処法
- 台風や大雪など、季節ならではの住まいの注意点
- 会社の近況(スタッフが増えた、休業のお知らせなど)
「困ったときに頼めそうな人だな」と、暮らしの中でふと思い出してもらうこと。それがお便りの役目です。
年に2〜4回、季節に合わせて出す
毎月出す必要はありません。年に2〜4回、季節の変わり目に合わせて出すくらいがちょうどいいペースです。たとえば春(花粉・換気)、夏前(台風・雨漏り点検)、秋(結露・暖房準備)、年末(大掃除・水回り)といったタイミングです。
頻度を上げすぎると内容が薄くなり、逆に「またこの会社から来た」と流されてしまいます。少ない回数でも、季節ごとにきちんと届くほうが、印象に残ります。
何を書けばいいか迷ったら
現場で感じた季節の困りごとを、そのままネタにしてください。「この時期、雨どいの詰まりでご相談が増えます」「エアコンの効きが悪いと感じたら、まずここを見てみてください」など、専門的すぎない一言で構いません。むずかしい言葉を使う必要はなく、ご近所さんに立ち話で教えるくらいの言葉が、いちばん伝わります。
出し方はハガキでも手紙でも
出す方法は、ハガキ1枚でも、A4の紙1枚を折ったものでも構いません。メールやLINEを交換しているお客様には、そちらで送っても大丈夫です。手書きの一言を添えられればなお良いですが、印刷した文面でも、続けることのほうが大切です。
一度にすべてのOB客の分を用意しようとすると大変なので、まずは名簿を整理して、季節ごとに送る日をカレンダーに決めてしまうのがおすすめです。忙しい時期に慌てて用意しなくて済みます。
まとめ
- OB客はすでに信頼のある相手。新規開拓より仕事につながりやすい
- お便りは売り込まず、近況と暮らしのヒントを届けるだけでいい
- 年2〜4回、季節の変わり目に合わせて出すくらいがちょうどいい
- ネタは現場で感じた季節の困りごとでOK。専門用語は使わない
- まずは送る日をカレンダーに決めることから始めてみましょう
今年最初のお便りは、次の季節の変わり目に合わせて、名簿を整理するところから始めてみませんか。