2026年9月16日
反響の記録は、問い合わせ時の「何を見ましたか?」の一言メモから始まります
「なんとなく効いた気がする」で終わっていませんか
チラシを配って、しばらくして電話が鳴る。うれしいけれど、ふと「今の電話、どのチラシを見てくれたんだろう」と思ったことはありませんか。
多くの工務店さんは、ここを聞かずに終わらせてしまいます。工事の話を聞くのに精一杯で、「どこでうちを知ったか」までは確認しない。もったいないことです。せっかくの問い合わせが、次に活かせる材料にならずに終わってしまうからです。
反響を記録する、といっても難しいことをする必要はありません。ノート1冊あれば十分です。今日から始められる、シンプルな記録の付け方をお伝えします。
聞くことは「何を見たか」のひとこと
問い合わせの電話やメールが来たら、必ずこう聞いてみてください。
「失礼ですが、何かご覧になってお電話くださいましたか?」
答えは大体、次のどれかに分かれます。
- 「チラシを見て」→ いつ配ったチラシか、内容も確認
- 「近所の人に聞いて」→ 紹介です。誰からかも分かれば書いておく
- 「Google検索で」→ ホームページやマップを見てくれた
- 「前にも頼んだことがあって」→ OB客のリピート
これを聞くだけで、「チラシが効いたのか」「紹介が効いたのか」がはっきりします。何となく配り続けるのと、手応えを確かめながら配るのとでは、続けるモチベーションも変わってきます。
ノートに書くのはたった4項目
用意するのは特別なノートでなくて構いません。100円のノートで十分です。書く項目もシンプルにしましょう。
- 日付
- 何を見たか(チラシの種類・配った時期・地域名など)
- 問い合わせ内容(工事の種類)
- 結果(成約・見送り・保留)
例えば、こんな具合です。
「9/10 〇〇町How toチラシ(8月配布分) 網戸の張り替え相談 → 成約」
これだけです。1件あたり書くのに30秒もかかりません。パソコンの表計算ソフトでも良いのですが、電話を受けながらでもさっと書けるノートのほうが、続けやすいという声もよく聞きます。まずは手を動かしやすい方法で始めてみてください。
1ヶ月続けると見えてくること
このメモを1ヶ月、2ヶ月と積み重ねていくと、少しずつ傾向が見えてきます。
- どの地域から反響が多いか
- どんな内容のチラシ(困りごとの切り口)に反応があったか
- チラシと紹介、どちらの問い合わせが多いか
- 問い合わせから成約までどれくらいの割合か
たとえば「〇〇町では反響があるけれど、△△町ではあまりない」と分かれば、次にチラシを配る枚数や地域の優先順位を考える材料になります。「網戸や建付け直しの相談が多い」と分かれば、次のチラシのネタもそこから広げやすくなります。
大事なのは、記録を「答え合わせ」に使うことです。チラシを作るときに「こう反応してもらえるはず」と考えて配り、実際の反響と照らし合わせる。ズレがあれば、そこに次のヒントが隠れています。反響がすぐに増えるとは限りませんが、記録を続けることで、自分の商圏の反応の癖が少しずつ分かるようになっていきます。
家族やスタッフとも共有する
一人親方の方なら自分で管理すれば十分ですが、奥さんが電話番をしていたり、スタッフが数名いる工務店さんなら、この記録は必ず共有しておきましょう。
電話を受けた人が「何を見たか」を聞く習慣を持っていないと、せっかくの仕組みが途中で止まってしまいます。「電話を受けたら、まずひとこと聞いてノートに書く」というルールを、家族やスタッフ全員の共通の約束にしておくと安心です。
まとめ
- 問い合わせが来たら「何を見て連絡してくれたか」を必ず聞く
- ノート1冊に「日付・何を見たか・内容・結果」の4項目を書くだけでいい
- 続けることで、効くチラシ・効く地域が少しずつ見えてくる
- 家族やスタッフにも「聞いて書く」習慣を共有しておく
まずは次に電話が鳴ったとき、「何かご覧になりましたか?」のひとことから始めてみてください。