2026年8月18日
移動15分圏内だから、現場を掛け持ちできる
移動時間は、何も生んでいない
現場から現場への移動中、車の中で何が生まれているでしょうか。
売上はゼロです。お客様との会話もゼロです。ガソリン代と時間だけが減っていきます。移動は「仕事をするための準備」ではなく、ただのコストです。1日のうち移動に使った時間は、そのまま「働けなかった時間」だと考えると、見え方が変わってきます。
とはいえ、現場が離れていれば移動はどうしても発生します。問題は、その移動時間をどれだけ短くできるかです。
商圏が広いと、1日に回れる件数が減る
商圏を広く取っている工務店ほど、現場と現場の間が遠くなりがちです。片道30分、40分の移動が1日に何度もあると、それだけで1〜2時間があっという間に消えてしまいます。
しかも移動が長いと、「ついでに寄る」ということができません。1件の現場に行ったら、そこで用事を全部済ませて次の現場に向かうしかない。ちょっとした確認や、材料の追加、お客様への一声のために、わざわざ往復するのは現実的ではなくなります。
結果として、1件1件の現場をこなすのに時間がかかり、1日にできる仕事の数は自然と少なくなります。
商圏を絞れば、移動は15分以内に収まる
商圏を5000世帯・半径1.5kmほどに絞ると、現場と現場の距離もぐっと近くなります。目安として、移動は15分以内で済むことが多くなります。
これが効いてくるのは「掛け持ち」がしやすくなる点です。午前中にA様邸で作業をして、10分だけ移動してB様邸の様子を見に行き、また戻って作業を続ける。そんな動き方が無理なくできます。
移動が短いと、1件の現場に張り付いていなくても大丈夫になります。ちょっとした空き時間に、別の現場に顔を出す。材料を届ける。お客様に進捗を伝える。こうした「ついで」の動きが、狭い商圏だからこそ気軽にできるのです。
ちょっとした立ち寄りができる
工事中のお客様のところに、5分でも顔を出せると安心感が違います。「今日はこの作業をしています」のひと言があるだけで、信頼は積み重なっていきます。移動が長いと、このひと手間は後回しになりがちです。
資材や道具の受け渡しがしやすい
現場ごとに必要な材料や道具が違っても、近ければ取りに戻る、届けるという動きが苦になりません。遠い現場だと、忘れ物ひとつで1時間近いロスになることもあります。
突発の対応にも動きやすい
雨漏りの連絡や、急な確認事項が入ったとき、近くの現場を回っていればすぐに駆けつけられます。これも商圏が狭いからこそ持てる強みです。
今週やってみること
まずは、今抱えている現場やお客様の場所を地図に書き出してみてください。現場同士がどれくらい離れているか、実際に移動にどれくらい時間がかかっているかを、一度数字で確認してみましょう。
もし移動に時間がかかりすぎている現場があれば、それは商圏の外側にある可能性があります。今後の営業やチラシ配りを、移動15分以内で回れるエリアに絞っていくことが、次の1日の生産性を上げる第一歩になります。
まとめ
- 移動時間は売上を生まない、ただのコストである
- 商圏が広いと現場間の移動が長くなり、1日に回れる件数が減る
- 商圏を絞れば移動は目安として15分以内になり、現場の掛け持ちがしやすくなる
- 立ち寄り・資材の受け渡し・突発対応など、近いからこそできる動きがある
- 今抱えている現場を地図に書き出し、移動時間を一度数字で確認してみましょう
今日の移動時間を振り返ることが、明日の1日をもっと働きやすくする一歩になります。