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工程表のたたき台をAIに。段取り八分は社長の目で

工程表のたたき台をAIに。段取り八分は社長の目で

段取り八分、という言葉の重み

「段取り八分、仕事二分」とよく言われます。職人さんの手配、資材の搬入、他業種との入れ替わりのタイミング。これがきちんと組めていれば、現場はほとんど流れるように進みます。逆に段取りが甘いと、手待ちや手戻りで時間もお金も削られていきます。

ただ、この段取りを一から紙に書き出すのは、地味に時間がかかる作業です。頭の中では分かっているのに、いざ工程表という形にしようとすると、手が止まる。特に忙しい時期ほど、後回しになりがちです。

この「形にする」部分は、AIに任せてしまってよい仕事です。

工程表のたたき台は、AIに頼める仕事です

AIに工程表を作らせる、と聞くと難しそうに感じるかもしれません。ですが、やることは新入社員に現場の流れを説明するのと同じです。工事の内容を言葉で伝えれば、それをもとに工程の順番と、大まかな日数の目安を並べてくれます。

伝えることは3つだけ

最初はこれだけで十分です。

  1. 工事の内容(例:キッチン交換と床の張り替え)
  2. 工期の目安(例:全体で5日間)
  3. 決まっている制約(例:水道は2日目まで止められない、休みは日曜のみ)

これを箇条書きでAIに伝えると、解体・下地・仕上げといった大まかな流れと順番の案が返ってきます。もちろん完璧なものは出てきません。あくまで「たたき台」です。ここに社長が知っている現場のクセ(この業者は朝しか動けない、この資材は取り寄せに3日かかる、など)を書き加えていく。ゼロから作るより、たたき台を直すほうがずっと早いはずです。

抜け漏れチェックにも使える

工程表ができたあと、AIに「この工程で抜けている作業はないか」と聞いてみるのも効果的です。例えば、養生を外すタイミング、検査や立ち会いの日、清掃の時間など、慌ただしい中でうっかり抜けやすい工程を、AIは律儀に洗い出してくれます。

これは経験の浅い若い衆に「もう一回チェックしてくれ」と頼むのと近い感覚です。ベテランの社長からすれば当たり前のことでも、言葉にして並べてもらうことで、思い込みでの見落としに気づけることがあります。

最終判断は、現場を知る社長の仕事

ここで大事な線引きがあります。AIが作るのは、あくまで工程の「案」です。天候によって順番を変える判断、職人さん同士の相性、お客様の生活動線への配慮。これらは現場を知っている社長にしか分かりません。

AIの工程表案をそのまま現場に出すのではなく、社長が一度目を通して、現場の勘で並べ替える。この最後のひと手間があるからこそ、工程表は「使える」ものになります。AIは下書きを作る係、順番を決めて責任を持つのは社長、という役割分担です。

この積み重ねが、結果的に「段取り八分」の八分を、少ない時間で組み立てる助けになります。

まとめ

  • 工程表のたたき台は、工事内容・工期・制約の3つを伝えればAIに作らせられる
  • 完成後に「抜けている工程はないか」と聞くと、うっかり漏れの発見に役立つ
  • 順番の最終判断や現場の調整は、これまで通り社長の仕事として残す

今週の1件、工程表を作る前にまずAIに叩き台を頼んでみて、そこから社長の目で仕上げてみてください。